循環器科 | カテーテル検査について | 経皮的冠動脈形成術 |
経皮的に(局所麻酔)細くなった冠動脈の狭窄(きょうさく)病変を拡げ、心筋への血流量を増加させます。この治療により、狭心症は軽減し、複数の冠動脈狭窄がある場合には、長期の生存率が改善することが知られています。
実際の手技はほとんど冠動脈造影検査と同じです。造影の後、冠動脈内にカテーテルの中から、柔らかく細い針金(ガイドワイヤー、直径0.35mm)を挿入し、狭窄部を通過させ、このガイドワイヤーに沿ってバルーン(風船)を押し進めます。(風船の種類は数種類あり、至適な風船を選択します。)
狭窄部で風船を拡張し、十分な拡張が得られたことを確認し終了します。狭窄部位の形態によっては(もしくは、風船治療にても拡張が不十分な場合)、ステント(網目状の金属の筒で血管を内側から指示する器具)を狭窄部に留置する場合もあります。
本院では、97%は上肢からの手技となっており、術後でも歩行が可能です。手技時間は30分から1時間となっております。
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