N.Hさん
以前に働いていた職場は大阪市内にある超急性期病院で、病床数も800以上というとても大きな病院でした。看護師として学べることも多かったのですが、患者さんの入退院が慌ただしく、息つく暇もないくらいだったんですね。それで3年ほどが経った頃、もう少し落ち着いて看護がしたいと思い、宝塚病院へ入職することにしました。
O.Mさん
私は新卒で入職しました。学生時代には大学病院での実習も経験しましたが、自分の性格では大きな病院は合っていないなと感じていました。宝塚病院は程よい規模感で、急性期の看護も学べる。それに患者さんとご家族をの負担を減らすようにいろいろと取り組んでいるところもいいなと思いました。
N.Aさん
私もおふたりと同じように、患者さんを大切に、一つひとつの看護をじっくりとできるところで働きたいと考えていました。宝塚病院は友人の紹介で知ったのですが、病院見学に訪れてみると、笑顔で過ごす患者さんが多くて。
O.Mさん
それは私も感じました。病院では外来の待ち時間が長いのが当たり前のようになっていますが、宝塚病院は患者さんにポケベルをお渡しして、自分の順番が回ってくるまで院外でも自由にお過ごしいただいています。そんなちょっとしたことをはじめ、ストレスの軽減に心を配っているのが印象的でしたね。
N.Hさん
N.Aさんは入職して8ヶ月目に入りましたが、看護師の仕事に慣れてきた?
N.Aさん
いえいえ、まだまだ……。覚えなければいけないことが多く、勉強が追いついていないですし、私の課題でもある積極性をもっと出していかないといけないと日々感じています。先輩たちにご迷惑をかけてばかりで申し訳ない気持ちです。
N.Hさん
うーん、どうだろう?春先に比べるとできることも増えているし、私たちからすればちゃんと成長を感じているよ。実地指導者として一番近くで見ているO.Mさんはどう?
O.Mさん
はい、技術はもちろん未熟なところはありますが、自信を持って大丈夫ですよ。課題だと言っていた積極性も出てきましたし、いろいろと自分から相談をしてきてくれることに嬉しく思っています。
N.Aさん
本当ですか?ありがとうございます!
N.Hさん
でも、自分のことを振り返ってみても、一年目をどう過ごすかって、とても大事だと思う。来年になるとまた新人が入ってきて、だんだんと「できて当たり前」というふうに思われることが増えてくるから。
O.Mさん
だからこそ、1年目の時はどんどん質問して、たくさん学んでおくべきですよね。
N.Hさん
そうそう。恥ずかしがったり、怖がったりして、聞けない方が後から辛くなるはず。先輩たちも新人のことを真剣に思ってアドバイスをしてくれるので、どんどん頼ってほしいですね。
O.Mさん
入職して8ヶ月ということは、そろそろ夜勤業務がはじまる頃ですね。私が夜勤を初体験したのも、ちょうど今くらいの時期でした。
N.Aさん
はい、本当に私に務まるのかどうか、ドキドキしています……。
N.Hさん
N.Aさんの成長度合いを指導者たちが確認して、「任せて大丈夫」となってからでないとシフトに組まれないので大丈夫。ただし、それでも日勤と夜勤ではまったく状況が違うので、最初は戸惑うかもしれないけれど。
O.Mさん
勤務時間が長い上、ひとりで受け持つ患者さんの数が一気に増えますからね。
N.Hさん
そこに緊急入院などがあると、さらにバタバタと……。
N.Aさん
聞けば聞くほど不安になってきます。
O.Mさん
でもいきなり夜勤で独り立ちではなく、夕方から夜までの「遅出」という勤務帯で夜の業務フローを勉強できる期間を設けています。
N.Aさん
それは少し安心です。
N.Hさん
看護師は3年つづけて一人前と言われるけれど、夜勤をこなせるようになるかは、一人前になるためのファーストステップ。私たちもしっかりとバックアップするので頑張ってね!
N.Aさん
おふたりが新人看護師だった時も、私みたいに悩んでいましたか?
O.Mさん
もちろん。毎日落ち込んでいて、自分は看護師に向いていないってずっと考えながら過ごしていました。
N.Aさん
それは信じられません!
O.Mさん
辛いし、悔しいし、でも諦めずにつづけているといつの間にかできることが増えてきて。だから辛くても頑張っていれば、必ず一人前の看護師になれると思います。
N.Hさん
私は絶対に負けたくないって思って頑張っていたかな。自分にも、同期にも、先輩にだって負けたくない。だから泣きながら、がむしゃらに過ごしていました。
O.Mさん
看護師になると辛い瞬間が必ず来ます。でも、たとえば3年頑張ってみると、また違った心境になってくる。そこを知れるまでに辞めるのはもったいないかな。
N.Hさん
多分新人の頃って、「やらなきゃいけない」という気持ちで仕事をしていると思う。でもキャリアを積んで、周りを見る余裕が出てくると、「こうしてあげたい」と思えるようになってくる。そうなると、看護がどんどん楽しくなるはず!
N.Aさん
早く私もそんなふうに思えるようになりたいです!まずは目の前の課題をひとつずつ整理して、夜勤業務を任せてもらえるようになることが目標。これからもたくさん指導、お願いします!